4つの領域(空と人、空とモノ、道と人、道とモノ)をつなげ、多様なモビリティを最適化します
愛知県は、社会課題の解決と地域の活性化を図る官民連携プロジェクトの創出を目指す「革新事業創造戦略」の枠組みによる第1号のプロジェクトとして、「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル2030』」を推進しています。
ドローンや空飛ぶクルマ等の「空」モビリティの社会実装の早期化や、自動運転車両との自動管制による同時制御など、人やモノの移動に境界がない新しいモビリティ社会を構築します。
「空と道がつながる愛知モデル2030」推進プラン資料ダウンロード
空モビリティや関連技術の紹介
本プロジェクトは、プロドローンからの提案によりスタートしました。 愛知県と関連企業が連携協定を締結し、プロドローンが座長となり推進しています。 2024年度は名古屋鉄道株式会社と、長期にわたる実証実験「物流ドローン社会実装モデル推進事業」に取り組んでいます。 2015年の設立以来、多くのドローンに関する実証実験を実施してきました。 その知見を活かして社会課題に対応し、ドローンの需要拡大を目指します。 また、愛知県産次世代モビリティの市場規模の押し上げと供給能力拡大に貢献するため、必要な機体の開発を行っています。 2024年度に、「プロドローン式PD6B-CAT3型」が国土交通省航空局から第一種型式認証を取得する予定です。 ※2024年8月現在
【仕様】機体サイズ(全長×全幅×全高):約3m×約0.8m×約1.2m/燃料:ガソリン/駆動方式:ガソリンエンジン/最大離陸重量:140kg/主要構造材料:CFRP/最高速度:120km/h/最大飛行時間:50分
SkyDrive は、「100 年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018 年 7 月に設立、豊田市を主拠点に「空飛ぶクルマ」の開発、ドローン関連サービスの提供をしています。
あいちモビリティイノベーションプロジェクトでは、人や物の移動に「境界」がなくなった新しいモビリティ社会の構築を目指しており、空飛ぶクルマメーカーとして、空飛ぶクルマの社会実装を実現するためプロジェクトに参加しています。まずは県民に「空飛ぶクルマ」を体験してもらうため、県の象徴的な場所での遊覧飛行の実現を目指しています。
【仕様】機体サイズ(全長×全幅×全高):約11.5m×約11.3m×約3m/燃料:バッテリー(電動)/駆動方式:12基のモーター・ローター/最大離陸重量:1,400kg/主要構造材料:複合材(CFRP)やアルミ合金など/最大巡航速度:100km/h(対気速度)/航続距離:15〜40km
テラ・ラボは、長距離無人航空機による広域災害対策情報支援システムの研究開発を行ってきました。広域災害が発生した場合を想定し、被災現場の上空からテラ・ドルフィンで計測撮影を行い、刻々と変化する被災地の状況の共有化を図る「共通状況図(COP:Common Operational Picture)」のシステム運用の実証実験を行ってきました。
あいちモビリティイノベーションプロジェクトでは、今後、30年以内に80%以上の確率で起こると言われている南海トラフ地震をはじめとする災害に備え、ドローンを活用するスキームの構築を目指すとともに、地上空撮ドローン等を活用して作成したデジタルマップの災害時の利活用方法及び平時でのビジネスモデルを検討していきます。
【仕様】機体サイズ(全長×全幅×全高):約2.9m×約4.3m×約0.9m/燃料:ガソリン/駆動方式:レシプロエンジン/最大離陸重量:50kg/主要構造材料:複合材(主にCFRP)/最高速度: 250km/h/最大飛行時間:10時間
高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy リバディ®」
ジェイテクトは、ドローンや空飛ぶクルマなどの「空」で活躍するモビリティの早期社会実装や、自動運転車両との同時制御の運行など、人やモノの移動に境界がなくなる愛知県発の新しいモビリティの提案が多くの社会課題解決に貢献すると賛同しています。2019年10月より量産開始した蓄電デバイス「高耐熱リチウムイオンキャパシタ(Libuddy®)」や関連技術の提供などにより、ドローンの高性能化に貢献します。本件においても主に電源分野で、プロジェクトの中心的な役割を果たすドローンの性能を高めるための技術協力を進めていきます。
名古屋鉄道では、2018年6月にドローン操縦士を育成する「名鉄ドローンアカデミー」を開校し、ドローン事業に参入しています。現在では、名鉄ドローンアカデミーがドローン操縦士の国家資格取得に対応する「登録講習機関」に登録され、着実に実績を積み上げています。2019年からはドローンを活用した実証実験を毎年実施しており、あいちモビリティイノベーションプロジェクトにおいてはドローン物流の社会実装に向けた実証実験を実施します。また、社内においても鉄軌道事業においてドローンを用いた保守点検業務の効率化に取り組み、更なるドローン活用とサービスの充実を目指しています。
当社は2020年3月にソニーのPCブランドの流れを汲むVAIO株式会社の子会社として設立されました。 2023年6月、あいちモビリティイノベーションプロジェクトへの参画を契機に本社を愛知県名古屋市に移転いたしました。 当社は自社ブランドのドローン・UAVは開発せずに、中部圏を中心にバリューチェーンネットワークを構築し、サプライチェーンや生産技術など目に見えにくい課題の解決に強みを持つ産業の黒子として活動しております。本プロジェクトにおいても当社は黒子としてプロジェクトをしっかりと支え、プロジェクトで創造された価値を産業に還元して参りたいと思います。